昭和初期の建物が並ぶ町in気仙沼
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昭和参年九月拾弐日 両国醸造元より場所に向かう と、記載されています。
その翌年昭和4年二月に魚町一体は大火により焦土と化しています。
上記写真と、下記(現在)と比較すると、看板こそ違いますが、ほぼ同じように復元されています。
軒を長く出す為に腕木が出ています。それを前面の道に垂直に出す為に、
全て斜めにかかっています。垂木も同様で実に手の込んだ手法を用いているのです。
この腕木が出ている構造を『セガイ造り』と呼び、当地方ではこの腕木を『セガイ』と呼んでます。

軒の垂木は『菱垂木』

菱形の垂木も斜めにかかっています。
店に有った写真より
まだ緩やかに時が流れていた頃は、港祭りも心なしかのんびりとしていたような気がします。

斜めにかかるセガイ

敷地が菱形ゆえ左の隅柱は鋭角に土地なりにCUTされ、
反対側は鈍角にCUTされています。

梁の斜めの状態でこの建物はいかに菱になっているか分かります。
梁の斜めが道路と平行になってます。

店舗奥のかつての工場部分。 気抜きの部分だけ明るい。
かつては此処で酒造りをしていた。

気抜きがあるため、変形のトラスで組んである。
二階の窓枠、実に精緻で美しい。

↑ 二階隅に残る鋭角の物置部分。 ←は↑の裏側に当たる。

この家は金折(直角に曲がった部分)が無く、竿ぶちも角度を変え斜めに取り付く。
一見、何の変哲も無さそうが、実に神経の行き届いた大工仕事である。

隙間の無く竿ぶちが納まる。

菱形の平面ゆえ、屋根も変形している。
何処が真っ直ぐな瓦線なのか・・・よく分からなくなるほど、斜めにかかっている。

屋根の大軒の瓦『青海波』だろうか・・
何度も通った店なので、正面から写真を撮っていなかった事に気が付く・・^^;
後日、ちゃんと撮らなくては!